
きっかけ
「アニメーションと一緒に旅をしたい」そんな思いが浮かんだのは昨年のことでした。自宅に篭り、地元で開催する少し大きな上映会の準備をしていたときのことです。「いつもお世話になっている制作者の方の作品を持って、知らない土地で上映会へ参加したい。そして、作品を通じてその土地の人々とじかに交流をしてみたい」そう感じたところから「旅するアニメーション」は始まりました。これまでに知り合った、国内各地のアニメーション関係者の方へ連絡を取り、またはそうした方から喜ばしい機会を与えていただきました。今後に行う共同開催による上映は、アニメーション・テープス5作品がこれまでに訪れた場所、またこれから訪れる場所、そして開催される場所の作品と出会います。
視点
いろいろな地域で制作された現代の作品を上映することで、作品に潜む同時代性を鑑賞者へ提示します。人間は周辺環境や他人を観察し考察することで自分の立ち位置を推し量る動物です。文化的なものから同時代性を感じ考察することは、自分を知ることへも繋がり、今をよりよく生きる上でもとても大切なことです。そうした機会の一つとして、アニメーション作品の鑑賞を提案します。
上映会というかたち
インターネットの動画サイトで手軽に世界中の様々な映像を楽しめるようになった現在に於いて、しばしば、上映会の必要性を問われる機会があります。自宅に居ながらにして、世界と繋がり様々な情報を引き出す事ができるインターネットがあれば、わざわざ外に出て何かを得ることはライブ感がない限り必要ではないと考える方もいます。しかし、人間が生命活動を行う社会性のある動物である限り、直接のコミュニケーションや決まった時間/場所に集合し文化的なものを皆で楽しむ体験は、生きていく上でとても大切かつ重要なことです。その一つとして、上映会というかたちでの交流は、これからも有効であるとアニメーション・テープスは考えています。